KONAMI様「beatmania IIDX 30 RESIDENT」”The Clown of 24stairs” 楽曲収録

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最終更新日

株式会社コナミアミューズメント様のアーケード音楽ゲーム

beatmania IIDX 30 RESIDENT」に楽曲

The Clown of 24stairs

が収録されました。

いわゆる音ゲーに触れた最初の作品がPlayStationでのそれこそ「beatmania」で、それからずっと音ゲーに関わることをしてきてようやく私の元祖の体験、本家本元に辿り着けました。移植楽曲ではありますが、ありがとうございます。これまでずっと音楽を演奏することの楽しさを伝え続けてくれたことに感謝ですね。


この楽曲は、同社「SOUND VOLTEX EXCEED GEAR」に提供させて頂きました楽曲の移植になります。(収録当時の記事はこちら

移植曲のコメントはIIDXの公式ページに書かれることはないかと思うので、せっかくなら出来るだけこの楽曲についてや、収録にあたっての話をここでしておこうと思います。(と思ったら幾月の時が流れました、いい感じにプレイヤー全員の方に解禁されるといいですね)

この楽曲はKONAMIさんのSOUND VOLTEXの”弐拾四階段の道化師”へ向けて制作したキャラクターテーマソングです。

このキャラクターは拙作「HAELEQUIN」がSDVXに収録された時に誕生したキャラクターで、それから楽曲が収録される時にはジャケットを担当してくれる機会が多く、一緒に年月を経て成長してきた奴、みたいな関係性です。

そんな年月を重ねていたらSDVXにてキャラクターテーマソングの公募がありまして、そこに彼の名があったもんでやるしかないかーとなりどうせならその名に相応しい今までを総括するような曲を、ということでKAC楽曲のようなれっきとした挑戦状を叩きつけるようなコンテストではなかったのですが、だいぶ張り切って制作した覚えがあります。曲タイトルはもはや彼の名そのものを英訳して付けました。

さて、移植される際にジャンル名は「DISSOCIATIVE IDENTITY DISORDER」にしました。「HAELEQUIN」から続く、二面性テーマの楽曲に付けているものです。それぞれ細かいテーマだったり曲想は機種などによって結構変えてるんですが大枠としてのテーマです。いわゆる”二重人格”のことです。みんな大好き二重人格。カッコ良い痺れる憧れる。

なんでそういうテーマで曲を作り出したかは、色々動機はあるのですが「音楽ゲームの楽曲というものは何なのか」を考え始めた結果だったことを思い出します。ゲームである以上高難度でありそれに呼応できるような雰囲気を纏った楽曲が多くの人にとって面白い要素だ、ということと、音楽ゲームに向いた楽曲でありながら音楽として聞いていて成り立つような楽曲に出来ないのかということの相反が存在します。それをうまくやるのが音ゲーコンポーザーの使命みたいなところありますよね。そこを二面性と捉えたのがはじまりです。

元々ゲーム音楽家を目指していたところがあり、昔の自分は毎回全く違うことがしたくて(つまりどんなフィールドにでも合う曲が書けるように)色んな着想の曲にするようにしてきたのですが、星の数ほどコンポーザーがいる時代でまず認知してもらうには一本の柱が必要だと思いなおし、音楽ゲームに寄り添った一個の柱を立てた感じです。その柱が実った感じなんでしょうか。。

今楽曲でもそうですが、楽曲の難易度構成としてRPGのような曲線を描くようにしています。そういった形は音楽ゲームならではの形であり、それが面白いところだと思います。あそこがあーだこーだってよもやま話にも出来ますしね。それが収録曲単位でも起こって化学反応を起こしていくという不思議な世界です。これからも音楽ゲームについて忘れることはないでしょう。

共に歴史を過ごしてきたbeatmania IIDXに収録されるということもあり、一報を聞いた際は大変感慨深い気持ちになりました。さすがIIDXとでも言うべきか収録にあたり確認や微調整など先にスタッフの方が真摯に対応してくださり、IIDXでも良い体験が出来るよう尽力いただきました。その際はありがとうございました。(これからもよろしくお願いします…!)

SDVXへの収録時は有難いことに1か月程度継続して大層プレイしていただいた楽曲でもありますが、IIDXでも長い間楽しんで頂けますと大変幸いです。いやあ一員に少しでも片足つっこめて嬉しいです。

語りたいことだらけで季節がいくつか過ぎてしまいましたがここに残しておきます。散文失礼しました。

ところで、自分のホームは旧筐体なんですが、旧筐体への解禁…ウッ…早く…たの…む………(つづく)

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